葦原大介先生、おかえりなさい!!!!!!!!(大瀑布)
つい先日、数少ない関東の友人と飲んでいたとき、彼はぽつりとおれに告げたのだ。
「ワールドトリガー連載再開するってな」
うん……え゛?!!!?
ホッピーの空瓶で頭を粉砕された衝撃が走ったよね。この友人もおれをからかうことに生きがいを感じているサタンみたいなやつだから、七回くらい真偽を確かめたよ。「嘘でしょ? 高い高いしてそのまま手を離したいだけでしょ??」って。
「お前知らないさ? テレビのニュースで取り上げられるくらいだよ」
いつか必ず、必ず戻ってくると思って、ワールドトリガー全巻を本棚の裏に仕舞わず、神棚のごとく祀っていたおれのスピリチュアルが通じたんだ。漫画の神様っているんだよ。ありがとうございます、手塚治虫先生。ありがとうございます、ニャロメロン先生(生存)
皆知ってる? 人間が心の底から喜びを感じたときってな、両の拳を天高く突き上げるんよ。知らず上がってるんよ。ラオウ様@シンメトリーだよ。
もう本当に本当に嬉しすぎて「わが生涯に一片の悔いなし!!」ってアイリッシュパブで秘孔を突いて絶命してもよかったんだけど、続き読みたいから止めたよね。
さあて、ここからはおれがどれだけワールドトリガーが面白いのか、パッションと愛情とアルコール(勢い)だけで語っていくから、皆いまのうち歯は磨いておいてくれよな!
我輩もね、いちおう高等教育を卒業しているからね、分かりやすい論を展開していくつもりだよ。だからね、ワールドトリガーの面白さを以下三つの要点にまとめてみた。
・設定の妙
・集団戦の魅力
・登場人物たち物語
1つずついくよー!!!!
【設定の妙】
「妙」っていうのは(いうにいわれぬほど、すぐれていること『広辞苑』)という意味なのだけれど、この設定はなかなか筆舌に尽くしがたい。けれども、2年以上休載してなお復帰を待ち続ける仔犬のようなファン(おれのことですよ先生!くぅ~ん)がいるのは、これがあるからだと言わざるを得ない。
簡単に紹介しよう。『ワールドトリガー』のジャンルはいうならば現代SFで、しかも舞台は日本だ。
ではなにがSF要素かというと、この世界では人間たちに「トリオン器官」という目には見えない臓器が発見されていて、その臓器が造り出す「トリオン」というエネルギーを利用することで、敵と戦うことができるようになっている。
これだけ聞くと「はあ。そういうのはもう色々出ていて、NARUTOであればチャクラのような。ガッシュベルなら魔力のような。目新しいものではないよね? それだけでよく公にしたな瞼縫い付けるぞ」と思ったことでしょう。やめて、瞼縫うとか怖いから。
違うのよ。ワールドトリガーは違うのよ。この漫画の肝は……
「トリオン体という仮想肉体」
ここにすべてが集約されているんだよ!!!!!
ワールドトリガーを読んだことがない諸兄に説明しよう。この漫画では、前述した「トリオン」というエネルギーを使うのだけれど、ただ単純に「攻撃」や「防御」に使われるのではなくて、まずトリオンを利用した身体に換装されることが前提なのよ。
まだ分からないよね。基本的にこの漫画は王道(あえて表現するのであれば)バトル漫画なのだけれど、頻繁に生死が関わるような内容ではない。それを実現できているのが強調したトリオン体という仮想肉体なんだけど、この肉体はトリオンというエネルギーがつくる、いわば本来の肉体を包みこむ鎧のようなもので、そのトリオン体が破壊できたとしてもそれはエネルギー切れのような状態になるだけで、命に関わる肉体は無事なのよ。
なにが言いたいかというと、この漫画ではトリオン体同士のとてもアグレッシブな戦いがたくさん表現されている。
だって、3コマに一回は腕切られてるよ?(言い過ぎ)
断頭もぜーんぜんお構いない!
二人まとめてとか
ブリーチングからの腕ちょんぱ
真っ二つはこの漫画のオハコ
スナイプされて木端微塵まであるよ!
このトリオン体という、ありそうでなかった仮想肉体という設定が、とても功を奏している。そうしてこの設定があるからこそ、本来の“生き死に”が程よく協調されて、なんならストーリーの根幹でもあるから、もう面白い。涙出てきた。
もうね、気付いたら二時間書いてますわ。仕事かよ。他にもタウンページくらい書きたいことあるんだけど、夜が明けそうだから、いつかレビューするね。気になった人はぜひ新刊を買って葦原先生の腰に患う病の治療代に貢献するのだ!!!!!
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2018.10.23 11:49