一緒にプロジェクトを担当する同僚にいつも夜遅くまでいるから差し入れに栄養ドリンクを渡したら「私こういうの飲めないんだけど」って情けもないことを言うから、じゃあ返してもらおうと思ったんだけど「ま、いつもあんたの手伝いだから、これくらい貰っておかないとね」って返してくれなくて、すると彼女がおもむろに引き出しからカロリーメイトを大量に出してきて「これ」と渡すもんだから手の平いっぱいのそれらをよく見てみると、味はいろいろあるけど何故か一袋ずつで、なんでたくさんのカロリーメイトが残っているのかと聞いてみたら「私そんなに食べられないし……」って口ごもるから「一箱二袋ずつだから一日一袋食べたらいいじゃんない?」って疑問を口にしたら「いいから受け取りなさいよ、ばかあ!」って憤慨されて「もう帰る」ってそそくさと部屋を出るから、おれも一緒に帰ろうと遅れて準備してロビーまで慌てて行ったらまだ彼女がいて「あんたじゃない。エレベーターを待ってたの」って俯きながら壁に寄りかかってて、でもエレベーターのボタンが押されてないことに気付いてあたふたとしながらボタンを押してエレベーターに乗り込んで「もう早くしなさいよ!」って顔を真っ赤にするから、あぁすごく怒ってるなあ、なんて思いつつおれも乗ろうとしたんだけど、突然扉が閉まったかと思うと突き出した首だけががっちりと挟まって人間の力では抜ける気配もなくおれを挟んだままエレベーターは階下に下りて行き、なす術も無い迫りくる天井と床に首を切断されて死にたい。
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2018.11.02 12:54
2018.11.02 12:47