最近、目を使いすぎているのか、活字を追うことに疲労を感じて、ボケっと観てもいられる映画で時間を潰すことが増えた。
映画こそ視覚を使うじゃないか! という意見はさて置いて、一先ず昔の名作を観ることにした。「何がいいか」とちょっと考えて、ふと思い浮かんだ『ロッキー』にした。
意外と自分のような人間が多いと思うのだけれど、『ロッキー』はあまりに有名すぎて、名前や音楽は知っているが実際に本編を観たことが無いのではないか? かくいう俺がそうだった。
場末の無名ボクサーが、興行のショーのためチャンピオンに指名され、悪い友人、薄汚い金貸し、都合のいいトレーナー、ペットショップの恋人……主人公を取り巻く環境に折り合いをつけながら、試合に臨んでいく泥臭い映画だった。これもまた有名すぎるロッキーのテーマ(テテーンテーン!(音感皆無))が流れると、やっぱりそれなりに感動した。
目標のため、ただひた向きにフィラデルフィアの早朝を走るロッキーに、俺もすぐ感化されてしまいそうな、冬の朝だった。強い男は、かっこいい。
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