あなたは失格！ そうはっきり言われたい
生きる資格がないなんて憧れた生き方
『失格』
Vocal：橘いずみ
母親がYUIを好きだった影響で、女性シンガーソングライターが好きな傾向にある。その中でも、この橘いずみの『失格』を初めて聞いたときの胸を打つ感覚は、この人生で再びあるか不明である。
早口に並び立てる言い訳じみた歌詞は、世間一般にチューニングを合わせている自分を否定しているようにみえるけれど、どこか諦観めいた退廃も感じさせて、このどうしようもない「あっぷあっぷ」した現実と、生き方と、しあわせを、すべてカクテルして濁った歌だと思う。
それでも、とても自分の脳髄に染み入ってしまうのは、ぜんぶひっくるめて肯定しているからだと思う。
もっときれいになってもっと上手に遊びたい
もっとまじめになって
もっとたくさん学びたいたったこれっぽちの生きざまをひとり振り返り
四の五の理屈を言ってる私を愛したい
理屈だけで片付けれられないことばかりの人生を、あなたはどう生きていきますか？
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