この際はっきり言おう。
お れ は 音 痴 だ 。
おれは蝸牛を母の子宮に置いてきたくらい音階が分からない。
現在より数年前は自分が音痴ということすら分からない状態で、聞くにも見るにも耐えない人間だった。そういえばと思い返してみれば昔から音楽で良い成績を取ったこともなかった(多分いまでも音符が一切読めない)。
多分だけれど、人には 歌が上手い人・音痴じゃない人(普通な人)・音痴な人 っていう三種類がいて、真ん中の音痴じゃない人は少し練習すれば歌は普通に歌える。
だけど、音痴な人は、どんなに練習しても音階が分からない!(個人的な意見です)分かったとしても、相当な訓練と、慣れと、知識的な学習と、つまり脳と身体にリズムや音階はこういうものだと刻みこまないと、音程が合っている歌が歌えない。信じられないでしょう? でも実際そうなのだから人体とは不思議である。
いろいろと調べてみると、音痴は左脳の働きが不十分だったり、幼い頃の音楽教育が足りていなかったりと俗説が腐るほどに出るが、おれはすべての俗説があてはまると思っているから詮無い話である。
まあなんでこういう話をしたかというと、おれはニコニコ動画を学生時代にドラッグのように摂取していた時期があって、諸般にわたるジャンルを見ていたのだけれど中でもボーカロイドや歌い手のジャンルを漁っていた。
でも、ボーカロイドほどヒューマンが歌えない歌はない。
だからこそ歌い手という存在が輝いたし、自分がカラオケで歌ったときの調子外れ具合に赤面しすぎて赤鬼に具現化しぬ~べ~よろしく鬼の手でサビの最高潮でドリンクを運んでくる店員の鳩尾(みぞおち)をくり貫いたことは数知れず……
だからおれは一人暗い部屋でボカロを叫ぶことが多くて、どうせなら「こういう曲もありまっせ」というのを数少ない読者にお伝えしようと思ったのだ。
ヒャダイン
じょーじょーゆーじょー
さっそくボカロじゃなくて草。
今でこそヒャダインはアイドルのプロデューサーとか何とか芸能界の叩かれ代表の位置に座しているが、当時にニコニコ動画ではヒーローみたいな存在だった。
このアニメ「日常」(日常自体がとんでもなく面白かった、さすが京アニといわしめる作品)のOPで大大大大ヒットしたし、その前のストリートファイターの効果音でラップをきめていたときから、アングラなニコ動で才能をいかんなく発揮していた。
ハチ
砂の惑星
どうでもいいけど米津って呼びにくいんねん!!!(ハチ信者の意見)
おれは昔から古参の「昔も知らないくせに」っていう態度が本当に許せなかった。本当のファンなら、どんな経緯を辿ったとすれ新しく好きになってくれたファンもまた、同じムジナとして受け入れて仲良くせい! って思っていたのだけど、ボカロを作っていたハチはそれはもう「まんが日本昔ばなし」くらいとんとん拍子にメジャーデビューを決め込んだもんだから、
おじさん、ごちごちの古参になっちゃった!!!!!(加齢臭)
とりあえずこの「砂の惑星」は米津玄師もといハチが今のところ最後につくったボーカロイド曲である。しかも、最速ミリオン&最速ダブルミリオン&トリプルミリオン達成曲 というまじで信じられないレコードを作ってしまった曲なのだ。これはもうニコ厨からしたらもう生きる伝説として語り継ぐほどの偉業だ。
だって、もちろん、ハチよりもニコニコ動画で長く活動しているボカロPもいたわけで、以前別の記事でも触れたこともあったろうがwowokaとか若手P急先鋒のbuzzGとか、ハチ並みのレジェンドボカロPの牙城を易々と崩した。
この記録を今後塗り替えるには自信が作品を発表するか、あるいは初音ミクを超えるような次世代のボーカロイドが出現するしかないと思う。だって那覇市の人口より「いいね」がついてるのやばくない? もはや政令指定都市じゃん?(那覇市の人口は31万だし、政令指定都市は法定人口が50万人以上を擁する都市だから全然足りていない)
なんかい「マトリョシカ」を聞いたことか、なんかい「パンダヒーロー」をそらんだことか。パインだかライムだか聞く前に、彼がつぼみだった頃のボカロ曲たちを聞いてくれると筆者は嬉しい(筆者はlemonのバックダンサーの振り付けを覚えるくらい聞いてしまったのだが)。
ボカロ曲の熱は冷めやらぬだが、今回はこの二曲に留めておこうと思う。本当はあと一曲凄く好きなピノキオPを紹介しようと思ったけれど、ハイボールを飲みすぎて頭が悪くなってきたから止めた。今日は満月、月を鏡に己の青春を振り返るといい。
さあみんな、なんでもかんでも「〇〇の秋」ということにして、やりたいことをやっちまおう!
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