ふわっと酔いが頭をもたげ、狭いベランダへ通ずる開け放った窓から山手線の疾駆する音が聞こえてくる。部屋干しのバスタオルが夜風に揺れて、横たわる僕のぽんぽんを冷たい手のひらが撫でていく。
ああ、このまま瞼をゆっくりと落としていき、換気扇と扇風機の起動音を子守唄に、へその緒から羊水へ引き戻されるようにぐぐっとまどろむならば、どんなにしあわせなのだろう。
そうなのだ。我々は未だ、ご母堂からも生まれていないのだ(森見登美彦、引用)。
生意気にもずいぶん生きた気分になっている。そうさ、それに気付いてからが人生さ。
なあんて、ね。なんでもいいから書きたかったのさ。書かねばおらなかったのさ。僕ぁ今、酔っ払っているやも。寂しくはない、たぶん、うそ。
土曜日はInstagram配信をする、たぶん。本棚紹介でもしよう。
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